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*いしのなかにいる*

雪の夜が終わって

いや、全然。まったく降ってませんけどね。そろそろ関東の大雪もとけ始めているのではなかろうか、雪は溶ける、あたりまえだ。そして溶けた雪は当然、川になって流れていきます

もうすぐ春ですね♪

ってもんだ。ちょっと待て。冬の、雪のツラサというものをいくらか、いや十分すぎるほど分かってもらえたと思う。雪国の民は秋が終わり冬が来て春に至るまで、ひたすら雪とともにアルのだ。それは、当然、一晩や二晩のことではない。幾晩ものあいだ、明日の朝までどれだけ積もるのだろうと

降り続ける雪の夜空は、厚く低い雲に覆われているにもかかわらず。なぜかずーっと遠くまでが見通せるかのような白い夜の中にある。次から次へと天から来たる雪の気配は、これまでに積もった雪の上に吸い込まれていき。また、町々が発する人々の音までその層の中へ吸いこまれていく

しんしん、しんしん、

しんしんと降るとはよく云ったものだ。実際に音なぞはしないのだが、全くの無音の連続が、さらに周囲の人々の営みの生活音さえ吸い込んでいくその静けさの「音」が、しんしんと響くだけだ

そういう静けさの白い夜の底に押し込められた雪国の人々も春には解放されるのだ。溶けない雪はない!!!

 

しかし、雪が、ただただ溶けていき、そこら中がジクジクと水っぽい空間は、結構不快だ。屋根雪も自然とずり落ちるし、川は急激に水位を増し濁った濁流となって押し寄せる。雪が溶ける=嬉々。だが溶けるときにもまだ油断召されるなよ