You are in rock. still…

*まだいしのなかにいる*

72時間

3日間=72時間。最近、このドキュメンタリー番組にハマっている。最近では欠かさずにチャンネルを合わせて見入ってしまっている。なにかを達成した人の、なにか大きなテーマを追いかけるわけでもないのに見てしまう。

最初にこの番組を見かけた時は、まったくの偶然で、たまたま触れたチャンネルで、妙に生々しい映像と若者の声が聞こえてきた時だった。ある地点にカメラを据えて・・・72時間・・・そこに現れる他人のコトバに耳を傾ける。行動に目をくぎつけにされた。ヒーローやヒロインでもなく、偉人でもない。普通の人々の姿形に。全くにそれが普通だからこそ、見る者=自分、に重くのしかかる現実がある。

定点を通り過ぎてゆく人達。様々な人がソコを通り過ぎてゆくが、過ぎ去った後にもその場にはその人たちの記憶が残っているのだろう。何人もの人がカメラに現れ消えていくが、そうした人たちの記憶の残滓のようなものが幾重にもそこに積み重なる。そして、その場所に特有の「場」を形作っていくのだった。
人の72hはある場所に固定しているものでなく、その人が動き回る奇跡を描く。決してある一点に縫い付けられるようなものではない。流動的で、決して本人から分離せずに、たとえば、その人について回る影のようなものだろう。

ある時間、ある場所とが特定の場を指定=縫い付けたとしても、通り過ぎていけばその痕跡しかのこらないかもしれないが、固定されたある地点で幾重にも重なった時間軸は、それが何人もの「時」として重なると、いつしか一定の圧力を持ち、定まった方向に流れ、、、それが「時代」となる。
「場」と「時代」。タテとヨコ、その交差点に縫い付けられて匂い立つような地点。そのどこにでもあるたくさんの地点の一つ、一つに、いろんな物語が立ち上がる。それが造られていく経過を目で見られるのがこの定点観測の番組のようなきがする。自分の立っていた場所にもこいう時代は形成されているのか、、、つい記憶を、振り返ってみたくなる


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