You are in rock. still…

*まだいしのなかにいる*

雪だるまマーク

天気予報に『雪だるま』のマーク、『冬型の気圧』の配置というキーワードがあらわれた。非常に暖かな今年の冬だが、この地方に珍しく一度も積雪を記録しないまま年を越した。それが件のキーワードとともに一気に真冬に真っ逆さま。と覚悟はしていたが、ミゾレ交じりの雨の日が続くばかり、一向に雪に変わらずに嬉しい肩すかしとなった

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まだまだ日が暮れるのは早い。仕事を終えて帰る頃には外はすでに真っ暗だった。出口まで出て着て、自室に傘を忘れてきたことを思い出した。「しまった」と思ったが、今更、上の階まで戻るのも億劫だった。

すでに身体も心も外へ出てしまっている。気持ちはすでに家路を進んでいて、空を見上げればご覧の通り月も覗いていた。真っ黒な夜の空を白い影が伸びてくるが、それは、うすい、うすい白い影だった。雲の向こうに夜の部分が透けて見えているうちは大丈夫。否。雲は消えていくところなのだろう

もっと白い濃いミルクの塊のような雲ならば、それは雪雲だ。このくらいのうすい状態であれば雪の心配はない。雨も降りそうにない。ままよ、と、このまま帰ることにする。そういえば朝のような冷え込みも緩んでいるようだし、月が隠れないようにと空に願いながら帰る。本当に今年は暖かないい冬だ

月に願いながらも、日がもっと長くなればもっといいのに、と。思いつつ帰る