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*いしのなかにいる*

宝島読了

はずかしながら真藤順丈さんの本はこれが初めて「地図男」の時に読もうと思いつつ結局は手に取らなかった。今回、直木賞を受賞して慌てて読んだのは間違いないが、断っておくが、買ったのは受賞する前だった。買ったのは良いものの後回しにしていたのである。直木賞受賞を聞いて「しまった」と思って慌てて読んだ。他に、読むべきと思った本があってどんどん後回しにしていた、、、

第160回直木賞受賞 宝島

第160回直木賞受賞 宝島

 

さて、最初、読み始めにあれこれって池上永一さんのノリ?って思った。「テンペスト」、「シャングリ・ラ」の勢いである。話の筋が沖縄話だし、池上さんと同じような作家かとも思った、、、読み進めるうちにそうでないと思ったが、、、実際に沖縄生まれの作家ではなかった。沖縄の戦後史をなぞるように話はすすむ。

池上さんとの一番の違いは土着性の差のように感じた。真藤さんもウタやユタなど登場させ、沖縄の土着の背景を織り込んではいるのだが、池上さんには及ばないと思った。まぁ、そこがこの本の魅力を減じるわけではないが、沖縄の話しは、やはり沖縄出身の人の語りでないと弱いのかと感じた。

話がつまらないわけではない。確かに何度か涙を堪ええさせれる箇所もあったし、歴史をなぞることも丁寧にされている。ただ、勢いが不足してるのかなと感じる。登場人物の振る舞いは魅力的で、はっちゃけてはいる。その描き方は少々乱暴なものだから、「レキオス」、テンペスト」、「シャングリ・ラ」の雰囲気を感じた。

だが、読み終えた後に、池上作品には及ばないなと感じた。この差はなんだろうと、読了後に振り返ったら、土着性の違いなのかもと思った。うーん、、、。話の本筋はそういう登場人物の勢いとは別にあるから、だから魅力が半減することはないのだけども。池上作品を読んできた読者には「宝島」が」どのように読めたのか、ちょっと気になった。

 

ゾンビ・ロス【注意:ネタバレあり】

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今度は「ゾンみつ」が最終話を迎えました。「トクガガ」ほどのショックは受けないかなぁとタカをくくってたら、いきなりのシリアスな展開。うん、シリアス展開だよなぁ。なんとか外へ希望を運び出すことに成功した2人だが、真実の声は届いたのか、、、

それでも部落は閉鎖されたまままで、ゾンビ達は人間とは違う人生を暮らし続けていて、かろうじて町から出た子供は懲りない面々に『えんがちょ』される。この設定はあの原発事故に封鎖された町から、避難した子供らへの心無い人間性むき出しの、人ゆえの悪意そのものだ。ゾンビはゾンビのままゾンビという事実を受けとめ、何事もなーく過ごし続けているというのに。

そして、当の部落はというと白衣に密封された出稼ぎ者(?)によって封じ込められ続けていた。ニュースは復興が進んでいると喧伝しているのだけれども。さて、あの日から8年。そういうことだ、隔離してしまえば無事復興しているなんて言われるまま信じることが出来るのかい?

そして、またどこかの薬品会社で火災が、、、

 

www.nhk.or.jp

天冥の標、完結

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ついに完結である。第一巻を手にしたのはいつのことだったか、、、実はハッキリ憶えているのだ。なにせ北へ向かう寝台列車、トワイライト・エクスプレスの車中であったから。え、それが何年前か?って?え?え?えーっと、、、それはわからないw^^;ただ寝台のツインのベッドで揺られながらセナーセー市の雰囲気を味わった。今思うと奇跡のような瞬間だったと思う。鉄道の匂いと、セナーセー。雰囲気がズバリ、マッチしている。

今調べると、第一巻がでたのが2009年となっている。あれから10年たったのか、これだけの年月をかけ追いかけて読み継いできた作品はない。途中、話がいくつも分岐しあちこちに飛んでいく、いろんな人物の物語が紡ぎ出されるものだから、はて?こんな拡散していって、最後にはどうなっていくんだ?正直、読んでて不安になった。

パンデミックの話、差別の問題、性の問題、銀河大戦争、、、ありとあらゆる話が始まっては、別の話へ飛ぶものだから、最後がまったく予測つかなかった。体としてどこへ収斂させるのか、結末は???と思っていたのも7巻、8巻かくらいの頃までで、

それ以降はもう勢いで読むしかなく。実際展開はスピードアップし、どんどん物語は収斂していったのだけれど。あれ、この人物はあのときの、あ、これはあのときの続きだ、、、なんだっけ?と思いつつ今更読み返すわけにもいかず。勢いで読み切りました。

 うーん、もういっかい読み返せば違う風に読めるのだろうと、確信できますが、いや、いまはまだ手を付けられそうにないですな。そもそも話は終わったのか、ちゃんとエンディングを迎えられたのか疑問に思っている。今からまた派生したストーリーがいくつも出て来てもおかしくない。出れば読むと思う。懲りもせずw

今は読み切ったという満足だけでお腹いっぱいです!はは、最後ストーリーに乗り損ねていて、結末がどういう意味なのか実は真意を測りかねているのはヒミツ!

累計40万部に迫る大人気シリーズ、ついに完結! 小川一水『天冥の標』シリーズ完結記念ペーパー、一部公開!(1/2)|Hayakawa Books & Magazines(β)

もう一度読み返せるかなぁ

2019/03/11 17:44