You are in rock. still…

*まだいしのなかにいる*

梅雨入り前

朝ピーカンに晴れてる中出勤し、日中は冷房のきいた・・・まだメモリは弱だ・・・部屋でデスクワーク。外の様子はかろうじてうかがい知れる程度なので、雨は降っていないことは気付いていたが。曇ってきてるかどうかわからないまま、、、確か天気予報は夕方より雨といっていた。

そういうことも忘れて、就業時間を1時間ほど過ぎた頃。別棟への用事があり外へ出た。日はだいぶ傾いてたが、まだ明るさと日中の熱気は残っていた。梅雨入り前のこの時期、草はさかんに茂っていて、『草いきれ』がすごい。『草いきれ』は夏の強い日射しに照らされた草の臭いだが、日中のカンカン照りのときより、こういした夕暮れ時の方が濃厚に漂っている。

日中の強い日射しの中だと『草いきれ』もあっというまに蒸散してしまうが、日が傾き日射しも遮られると。もわっとした湿度が地表にとどまって、独特の臭いの塊となって停滞してる。そのなかに冷房の効いた建物から一歩足を踏み出すや、否や、あっというまに『草いきれ』の塊に取り囲まれる。風もない夕暮れ時の一時。

夜がふけ陸風が・・・夜に陸から海へ向かう風・・・が吹き始めるまで、この塊は停滞したままなのだ。なんの草の臭いか正確には知らない。あまりも雑多な草々が繁っているので区別もつかないし、、、だけど山ヨモギの臭いだと脳裏でわかった風になっている。ここは決して山あいの地域ではないのだけど、

僕の好きなチャンドラーの小説には、よく山ヨモギの臭いが出てくるから。ローレル・キャニオン!も海岸から近いのだったけか?